路地裏のmuunya

ろじうらのムーニャ

暇なナメクジ






  


    *



ナメクジは暇だった


雨ばかりふるので
病気になったてるてる坊主が
みどりいろになって
さぼてんみたいってからかったりして


なんてことを
銀色の天の川から眺めていたら
水浸しの家に
おたまじゃくしがおっこちた


おいかけて次々みんなおっこちた
キラキラとおっこちた
ナメクジも勇気をだして
えいっとさいごにおっこちた


おたまじゃくしはどこだ


華奢な時計の針にミミズが恋して
たくましい冷蔵庫にカエルがあこがれて

バケツの水は笑ってた


おたまじゃくしをしりませんか



夜明けの合図と共に
さいごにおちてきた
ナメクジのおなかの中に
みんないっせいにかけこんで
パンパンの満員になって

重いおなかをよっこらよっこら


そのため
ゆっくりゆっくり
うごくナメクジ


なにをするにもどこへ行くにも
ゆっくりゆっくり
時間がかかるので
暇がなくなりました


天の川まで
のんびり帰ろう

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